えっ!正社員になれない?
ちょっと面白いので、右京の班blogから長老が書いてくれたものを転載します。
けっこう考えるきっかけになります。
…・・・……………………………………………………………………………………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
せっかくみんなが労働のことについて宣伝をしているので、労働法制が改悪されたらどうなるのかをシュミレートしてみました。
もの自体はちょっと前に班会の学習会で使えるかなと思って作ってみたものです。
あくまでも文中の企業はフィクションなんであしからず。
◎政府がしようとしている労働法制の改悪
現在の労働条件・意識の変化に対応し、労働者が多様な選択をできるようにするとともに、労働契約の終了時に紛争を未然に防ぐためと言っているが、はたしてその実態は…。
法改悪の背景
・仕掛け人は…財界
・規制緩和を審議している内閣府の「総合規制改革会議」のメンバー15人中10人は企業の代表者。労働者の代表は無し。
・労働者を3ランクに格付け
(A)企業の核になる期間を定めず雇用する「幹部候補生」
(B)企画・営業・研究開発など専門性の高い労働者
(C)その他の一般労働者。すべて派遣社員かアルバイト
(B)(C) の労働者は有期雇用で使い捨て
・労働法制の改悪で財界・大企業は…
裁量労働制拡大で … 18.9兆円
派遣労働・有期雇用拡大で … 13.2兆円
合わせて … 32.1兆円の大もうけ!
◎法改悪の内容は?
時は20XX年、ひょっとこ大学4回生のA君。派遣会社「ハ・ケーン」に就職が内定して一安心。そして3月に無事卒業…。派遣会社から、派遣先の会社でがんばれば正社員にもなれると聞き、意気込んで派遣先が決まるのを待っていたのだが…。1週間待っても2週間待ってもなかなか連絡がありません。
そのころ、派遣会社はA君の履歴書を数社に送っていましたが、どちらかと言えばパッとしないA君、履歴書は送り返されてくるばかり。そうこうしているうちに、やっと文具販売メーカー「Yokoku」にA君は3年契約で派遣されることになり、A君は正社員目指してがんばっていこうと決意しました。
A君は事務員として取引・在庫の伝票を整理する仕事につきました。ところが伝票の量の多いこと多いこと毎日伝票整理に追われ終業時間は毎日10時、11時に。しかし、裁量労働制のため一定の伝票を整理できないと仕事が終わったことにならず、残業もつきません。それでもがんばって3年間勤め、正社員へ…。ところが「君は少しがんばりが足りないねぇ、もう3年がんばったら」と言うことに。がっくりきたA君でしたが、またがんばっていくことに。
そしてさらに3年が経過し、事態は風雲急を告げることに…世の中は、政府の経済政策の失敗でまたまた不況に…。Yokokuはハ・ケーンに業績悪化を理由に派遣契約の打ち切りを通告。哀れA君も契約が打ち切りに…
◎大学卒業後、最初の就職先は派遣会社に
現状では
・紹介予定派遣(正社員にすることを前提に派遣)は禁止
・派遣先企業が派遣予定者を履歴書等で選別することも禁止
・契約で働く場合はどれだけ長くても1年契約が最長
・裁量労働制(一つの仕事を完了させないと仕事の終りにならず、かかった時間は考慮されない)は一部の業種に限定
これらが解禁されると
派遣先企業が派遣者を選別することは採用行為と同じはずなのに正社員になれない。それに今の日本の風潮では、容姿や年齢で選別される可能性も。
契約期間が1年→3年に延長されると、今までは1年の契約が複数回更新されるとそれは期限の無い雇用と同じとみなされた。ところが3年で複数回更新するとなると…10年ぐらい働かないとみなされないことに。
現法律では契約が終了し、さらに同じ仕事が続く場合、派遣先企業は派遣者を直接雇用する努力義務が発生する。つまり、正社員にするために派遣社員を受け入れることはしてはいけないが、派遣社員を引き続き雇う場合は直接雇用しないといけなくなる。この点での財界の意向は、派遣期間の撤廃。これでは何年経っても派遣社員のままに。
裁量労働制の拡大は、今でも横行しているサービス残業が合法化されることに。
またまたA君登場。
意気消沈したA君でしたが、働かないことには食べていけません。ハ・ケーンで次の派遣先を待っていました。A君のつぎの派遣先は機械部品メーカーの「㈱セイゾー」で部品加工に決まり、働き始めました。
ちょっとここで考えて下さい。A君は卒業してから7年が経っています。しかし、いまだに不安定で低賃金な派遣社員です。彼女はいるのですが、このままでは結婚もできません。なんとかしなければと思うA君ですが、仕事におわれ本来なら受けなければならない安全教育も受けられず、ある日機械の操作を誤ってしまって…。A君、幸い命はとりとめましたが…。
ところ変わって、ここは総合商社「マルアオ」のオフィス。ここで事務職として働くB子さんもハ・ケーンからの派遣社員です。
このB子さん、きつい仕事と上司からのセクハラに悩んでいるのですが、派遣元にいえば次の仕事に響くし、周りの同僚は全員違う派遣会社からの派遣社員なので仕事の条件で相談することもできません。また派遣会社に労働組合がないので団結して、ということもできません。
B子さんは泣き寝入りするしかないのでしょうか…。
セイゾーの工場では、A君がケガをした翌日には新しい派遣社員がハ・ケーンから派遣されていました。
変わってこちらは、セイゾーの別のライン。ここで働くC君の雇用先は、業務請負会社の「栗栖照」となっています。この製造ラインは、栗栖照がまるまる業務を請け負っていることになり、作業の指揮命令は栗栖照の責任者が行うことになります。ところが、このラインには栗栖照の責任者は一人もおらず、作業の指揮命令はすべてセイゾーの社員が行っています。
ある日、C君は隣のラインで同じ仕事をする、セイゾーの正社員D君と話す機会があり、賃金のことを聞くとなんと、雲泥の差がありました。
そしてまたある日、セイゾーの責任者の態度が横柄だったので文句を言うと、逆に目をつけられ毎日いじめられるようになりました。
考えてみてください。C君の雇用主は栗栖照です。セイゾーの社員に指揮命令される言われはありません。また、同じ仕事をしてるのにセイゾーの正社員とは賃金で雲泥の差があります。なんか変ですよね。
◎不安定雇用の拡大は、労働者を無権利状態に
そもそも派遣労働が規制されていた背景は戦前に横行していた中間搾取(ピンはね)から労働者を守るため。今までは製造部門への派遣は禁止なのだが、これも解禁に。低コストでましてやいつ派遣期間がいつ終わるか判らない労働者へは、安全教育や仕事のコツを教えることなんかがおろそかになるのは目に見えている。
また労働者は労働組合で団結してこそ、自分たちの権利を守ることができる。一人毎に仕事の内容が違う派遣労働者が労働組合を作ることは困難。団結が破壊されることは労働者にとって大きな痛みとなる。
派遣労働は、労働者を物扱いにします。必要なときに必要なだけ、不必要になればいつでも切り捨てる…ということがまかり通ってしまうことに。
また、このごろ多いのが「偽装請負」仕事を丸々請負にだすと、その下で働く従業員の指揮命令は請負先が出すことになります。ところが、請負をしているのに指揮命令は請負元がそのまま出すという、違法行為がまかりとおっています。
この状態では、同じ指揮命令系統で仕事をしているのに、請負と正社員では賃金に差がでたり、万が一、労災が起きても責任の所在があいまいになっているなど、労働者にとって不利な ことが、たくさん起きています。
前述のセイゾーの正社員D君の悩みは残業代が出ないことです。先日政府が導入したホワイトカラーエグゼンプションのおかげで、年収400万円をこすD君の残業代は支払われなくなってしまいました。ならば「残業はしない」と定時になればさっさと帰ればよいのだが、リストラで人手不足なので、とても定時では終わりそうにないぐらいの仕事量があり帰ることができません。会社も終わるまで帰るなときつく言ってきています。そんな中、D君は職場で胸の苦しみを訴え、倒れてしまいました。
◎いくら働いても、残業代は無し
政府が言い出したホワイトカラーエグゼンプション。一定の年収のある労働者の残業代を出ないようにするというものです。
これは、一定の年収の労働者の残業代をカットして、年収の低い労働者との年収格差を解消しようと言うものですが、本当に格差を解消しようと思うなら、下を底上げするのが筋だと思うのですが。
それに、現状では残業代が出ないからといって、残業を拒否できる状況でもないので残業代は出ないは、過労で体調を崩すはと労働者にとっては踏んだりけったりという状況になるのが目に見えています。
◎これら究極の労働法制改悪を許すな!!
○労働条件は労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない(労働基準法1条1項)
○この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上をはかるように務めなければならない(同2項)
労働基準法は上記のようにまず労働の条件について決めています。働いているのに、生活できないというワーキングプアーと言う状態はすでに労基法違反だと思います。
これらのことはすべての労働者にかかわることです。もちろん将来労働者になる学生もこの改悪を看過すべきではありません。改悪を許さない闘いをどんどん職場・学校・地域で強める必要があります。
以上こんなもんで。まだ書き足りていない部分もありますが、それはまたの機会に。
長老
…・・・………………………………………………………………………………………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なるほどね。けっこう誰しもが当てはまりそうな事例が分かりやすく解説されてます。
(まあ、極端な部分はありますが。)
派遣労働そのものがいかん!って考え方は僕とは違いますが、
たしかに現在の状況は違法が蔓延る温床ではあります。
では、この違法を是正するために、各企業の自浄努力にだけまかせて安心か?
答えは否です。
これを紐解くには、「企業」とはなんなのか?を考える必要があります。
要は資本の論理の研究ですね。
分かりやすいのでは、マイケル・ムーアなどが出ている映画「ザ・コーポレーション」
などは参考にどうでしょうか。
なんにせよ今回、投げかけられているように、
「労働」を労働者自身が考えない限りは、
労働者にとって不利な環境が生み出されてしまいます。
みんなで考えていきたい問題ですね。
by:ANTONIO
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けっこう考えるきっかけになります。
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せっかくみんなが労働のことについて宣伝をしているので、労働法制が改悪されたらどうなるのかをシュミレートしてみました。
もの自体はちょっと前に班会の学習会で使えるかなと思って作ってみたものです。
あくまでも文中の企業はフィクションなんであしからず。
◎政府がしようとしている労働法制の改悪
現在の労働条件・意識の変化に対応し、労働者が多様な選択をできるようにするとともに、労働契約の終了時に紛争を未然に防ぐためと言っているが、はたしてその実態は…。
法改悪の背景
・仕掛け人は…財界
・規制緩和を審議している内閣府の「総合規制改革会議」のメンバー15人中10人は企業の代表者。労働者の代表は無し。
・労働者を3ランクに格付け
(A)企業の核になる期間を定めず雇用する「幹部候補生」
(B)企画・営業・研究開発など専門性の高い労働者
(C)その他の一般労働者。すべて派遣社員かアルバイト
(B)(C) の労働者は有期雇用で使い捨て
・労働法制の改悪で財界・大企業は…
裁量労働制拡大で … 18.9兆円
派遣労働・有期雇用拡大で … 13.2兆円
合わせて … 32.1兆円の大もうけ!
◎法改悪の内容は?
時は20XX年、ひょっとこ大学4回生のA君。派遣会社「ハ・ケーン」に就職が内定して一安心。そして3月に無事卒業…。派遣会社から、派遣先の会社でがんばれば正社員にもなれると聞き、意気込んで派遣先が決まるのを待っていたのだが…。1週間待っても2週間待ってもなかなか連絡がありません。
そのころ、派遣会社はA君の履歴書を数社に送っていましたが、どちらかと言えばパッとしないA君、履歴書は送り返されてくるばかり。そうこうしているうちに、やっと文具販売メーカー「Yokoku」にA君は3年契約で派遣されることになり、A君は正社員目指してがんばっていこうと決意しました。
A君は事務員として取引・在庫の伝票を整理する仕事につきました。ところが伝票の量の多いこと多いこと毎日伝票整理に追われ終業時間は毎日10時、11時に。しかし、裁量労働制のため一定の伝票を整理できないと仕事が終わったことにならず、残業もつきません。それでもがんばって3年間勤め、正社員へ…。ところが「君は少しがんばりが足りないねぇ、もう3年がんばったら」と言うことに。がっくりきたA君でしたが、またがんばっていくことに。
そしてさらに3年が経過し、事態は風雲急を告げることに…世の中は、政府の経済政策の失敗でまたまた不況に…。Yokokuはハ・ケーンに業績悪化を理由に派遣契約の打ち切りを通告。哀れA君も契約が打ち切りに…
◎大学卒業後、最初の就職先は派遣会社に
現状では
・紹介予定派遣(正社員にすることを前提に派遣)は禁止
・派遣先企業が派遣予定者を履歴書等で選別することも禁止
・契約で働く場合はどれだけ長くても1年契約が最長
・裁量労働制(一つの仕事を完了させないと仕事の終りにならず、かかった時間は考慮されない)は一部の業種に限定
これらが解禁されると
派遣先企業が派遣者を選別することは採用行為と同じはずなのに正社員になれない。それに今の日本の風潮では、容姿や年齢で選別される可能性も。
契約期間が1年→3年に延長されると、今までは1年の契約が複数回更新されるとそれは期限の無い雇用と同じとみなされた。ところが3年で複数回更新するとなると…10年ぐらい働かないとみなされないことに。
現法律では契約が終了し、さらに同じ仕事が続く場合、派遣先企業は派遣者を直接雇用する努力義務が発生する。つまり、正社員にするために派遣社員を受け入れることはしてはいけないが、派遣社員を引き続き雇う場合は直接雇用しないといけなくなる。この点での財界の意向は、派遣期間の撤廃。これでは何年経っても派遣社員のままに。
裁量労働制の拡大は、今でも横行しているサービス残業が合法化されることに。
またまたA君登場。
意気消沈したA君でしたが、働かないことには食べていけません。ハ・ケーンで次の派遣先を待っていました。A君のつぎの派遣先は機械部品メーカーの「㈱セイゾー」で部品加工に決まり、働き始めました。
ちょっとここで考えて下さい。A君は卒業してから7年が経っています。しかし、いまだに不安定で低賃金な派遣社員です。彼女はいるのですが、このままでは結婚もできません。なんとかしなければと思うA君ですが、仕事におわれ本来なら受けなければならない安全教育も受けられず、ある日機械の操作を誤ってしまって…。A君、幸い命はとりとめましたが…。
ところ変わって、ここは総合商社「マルアオ」のオフィス。ここで事務職として働くB子さんもハ・ケーンからの派遣社員です。
このB子さん、きつい仕事と上司からのセクハラに悩んでいるのですが、派遣元にいえば次の仕事に響くし、周りの同僚は全員違う派遣会社からの派遣社員なので仕事の条件で相談することもできません。また派遣会社に労働組合がないので団結して、ということもできません。
B子さんは泣き寝入りするしかないのでしょうか…。
セイゾーの工場では、A君がケガをした翌日には新しい派遣社員がハ・ケーンから派遣されていました。
変わってこちらは、セイゾーの別のライン。ここで働くC君の雇用先は、業務請負会社の「栗栖照」となっています。この製造ラインは、栗栖照がまるまる業務を請け負っていることになり、作業の指揮命令は栗栖照の責任者が行うことになります。ところが、このラインには栗栖照の責任者は一人もおらず、作業の指揮命令はすべてセイゾーの社員が行っています。
ある日、C君は隣のラインで同じ仕事をする、セイゾーの正社員D君と話す機会があり、賃金のことを聞くとなんと、雲泥の差がありました。
そしてまたある日、セイゾーの責任者の態度が横柄だったので文句を言うと、逆に目をつけられ毎日いじめられるようになりました。
考えてみてください。C君の雇用主は栗栖照です。セイゾーの社員に指揮命令される言われはありません。また、同じ仕事をしてるのにセイゾーの正社員とは賃金で雲泥の差があります。なんか変ですよね。
◎不安定雇用の拡大は、労働者を無権利状態に
そもそも派遣労働が規制されていた背景は戦前に横行していた中間搾取(ピンはね)から労働者を守るため。今までは製造部門への派遣は禁止なのだが、これも解禁に。低コストでましてやいつ派遣期間がいつ終わるか判らない労働者へは、安全教育や仕事のコツを教えることなんかがおろそかになるのは目に見えている。
また労働者は労働組合で団結してこそ、自分たちの権利を守ることができる。一人毎に仕事の内容が違う派遣労働者が労働組合を作ることは困難。団結が破壊されることは労働者にとって大きな痛みとなる。
派遣労働は、労働者を物扱いにします。必要なときに必要なだけ、不必要になればいつでも切り捨てる…ということがまかり通ってしまうことに。
また、このごろ多いのが「偽装請負」仕事を丸々請負にだすと、その下で働く従業員の指揮命令は請負先が出すことになります。ところが、請負をしているのに指揮命令は請負元がそのまま出すという、違法行為がまかりとおっています。
この状態では、同じ指揮命令系統で仕事をしているのに、請負と正社員では賃金に差がでたり、万が一、労災が起きても責任の所在があいまいになっているなど、労働者にとって不利な ことが、たくさん起きています。
前述のセイゾーの正社員D君の悩みは残業代が出ないことです。先日政府が導入したホワイトカラーエグゼンプションのおかげで、年収400万円をこすD君の残業代は支払われなくなってしまいました。ならば「残業はしない」と定時になればさっさと帰ればよいのだが、リストラで人手不足なので、とても定時では終わりそうにないぐらいの仕事量があり帰ることができません。会社も終わるまで帰るなときつく言ってきています。そんな中、D君は職場で胸の苦しみを訴え、倒れてしまいました。
◎いくら働いても、残業代は無し
政府が言い出したホワイトカラーエグゼンプション。一定の年収のある労働者の残業代を出ないようにするというものです。
これは、一定の年収の労働者の残業代をカットして、年収の低い労働者との年収格差を解消しようと言うものですが、本当に格差を解消しようと思うなら、下を底上げするのが筋だと思うのですが。
それに、現状では残業代が出ないからといって、残業を拒否できる状況でもないので残業代は出ないは、過労で体調を崩すはと労働者にとっては踏んだりけったりという状況になるのが目に見えています。
◎これら究極の労働法制改悪を許すな!!
○労働条件は労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない(労働基準法1条1項)
○この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上をはかるように務めなければならない(同2項)
労働基準法は上記のようにまず労働の条件について決めています。働いているのに、生活できないというワーキングプアーと言う状態はすでに労基法違反だと思います。
これらのことはすべての労働者にかかわることです。もちろん将来労働者になる学生もこの改悪を看過すべきではありません。改悪を許さない闘いをどんどん職場・学校・地域で強める必要があります。
以上こんなもんで。まだ書き足りていない部分もありますが、それはまたの機会に。
長老
…・・・………………………………………………………………………………………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なるほどね。けっこう誰しもが当てはまりそうな事例が分かりやすく解説されてます。
(まあ、極端な部分はありますが。)
派遣労働そのものがいかん!って考え方は僕とは違いますが、
たしかに現在の状況は違法が蔓延る温床ではあります。
では、この違法を是正するために、各企業の自浄努力にだけまかせて安心か?
答えは否です。
これを紐解くには、「企業」とはなんなのか?を考える必要があります。
要は資本の論理の研究ですね。
分かりやすいのでは、マイケル・ムーアなどが出ている映画「ザ・コーポレーション」
などは参考にどうでしょうか。
なんにせよ今回、投げかけられているように、
「労働」を労働者自身が考えない限りは、
労働者にとって不利な環境が生み出されてしまいます。
みんなで考えていきたい問題ですね。
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by dylj_west
| 2007-03-29 11:59
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